Quantcast
Channel: 北海道・源泉マニアの突撃入湯レポ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 362

茅沼温泉「憩いの家かや沼」一宿(平成26年4月再湯)前篇

$
0
0
憩いの家かや沼、クリックでオリジナルサイズ

 シラルトロ湖を左に見ながら国道391号を北上。案内看板のところで左折して道道959号(シラルトロ線)を約2.5km走行すると、「憩いの家かや沼」に到着。
 昭和47年(1972)、標茶町は茅沼駅東側の16.5ヘクタールを公園用地として買収。昭和50年(1975)12月、深度1100m(ストレーナー深度580m~1100m)で46℃の温泉が湧出する(地質研コード223-009、現在未利用)。昭和53年(1978)10月、一大休養ゾーンの目玉として、温泉保養施設「釧路湿原パーク・憩いの家かや沼」を開業する。さらに、平成5年(1993)12月には新館が完成。平成7年(1995)3月には、深度1002m(ストレーナー深度599m~1002m)で2号井(地質研コード223-028)を掘り当て、浴用利用する。指定管理者の標茶町観光開発公社が運営している。

●参考資料
「標茶町史 通史編 第3巻」(平成18年発行)
「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集~1990」(北海道立地下資源調査所)
「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集:1991~1995」北海道立地下資源調查所)
「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集および索引図(統合版)DVD」(北海道立地質研究所) 
◇日帰り入浴情報
標茶町字コッタロ原野茅沼、入浴料400円、9時30分~23時(OS10時30分、月・水・金は11時~)
ロビー、クリックでオリジナルサイズ脱衣所前、クリックでオリジナルサイズ脱衣所、クリックでオリジナルサイズ

 新館側の廊下に向かってすぐ大浴場入口がある。コインロッカー(100円リターン式)有り。
◇温泉分析書(受付横掲示)
温泉分析書、クリックでオリジナルサイズ

 以前は脱衣所にあったが、現在はカウンター側にあって探すのに苦労した。 
 平成17年7月27日に作成した温泉分析書(ホクカン環境化学分析センター)。泉温:47.0℃(気温:24℃)、pH:7.8、湧出量:610ℓ/分(動力揚湯)、溶存物質:9.745g/kg、成分総計:9.765g/kg、泉質:ナトリウム-塩化物泉(等張性弱アルカリ性高温泉)(旧泉質名:食塩泉)
◇温泉成分に影響を与える項目
 以前は脱衣所に下記のような掲示が張ってあったが、なぜか取り外している。
・温泉大浴場は源泉を100%掛け流しで利用している。岩風呂、打たせ湯については、若干加水して調整している。
◇内風呂(男湯)
内風呂、クリックでオリジナルサイズ洗い場、クリックでオリジナルサイズ

 広々したタイル張りの浴室に、源泉の湯、癒しの湯、打たせ湯、岩風呂を配置。シャワー付カラン12台、シャンプー・ボディソープ完備。
・源泉の湯
源泉の湯、クリックでオリジナルサイズ湯口、クリックでオリジナルサイズ
 源泉の湯はほぼ無色透明で、手前側が浅湯になっている。46.9℃(4/4計測時以下略)、pH7.6の源泉槽から階段状に源泉が約30ℓ/分ほど流れ落ちている。知覚的には、微弱モール臭、塩味。
 
湯口計測、クリックでオリジナルサイズ浴槽計測、クリックでオリジナルサイズ 
 湯船の中ほどで、湯温43.7℃、pH7.8を計測。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。源泉100%掛け流しと査定。やや熱めだが、つるすべ感あり。シラルトロ湖は海跡湖ともいわれ、温泉は化石海水型温泉の可能性が高いようだ。
・癒しの湯
癒しの湯、クリックでオリジナルサイズ湯口、クリックでオリジナルサイズ
 癒しの湯はほぼ無色透明の高温湯。湯口から47.2℃、pH7.6の源泉が約30ℓ/分ほど注いでいる。知覚的には源泉の湯に準ずる。
湯口計測、クリックでオリジナルサイズ浴槽計測、クリックでオリジナルサイズ
 湯船の中ほどで、湯温は45.9、pH7.6を計測。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。源泉100%かけ流しと査定。かなりの熱湯で、癒しの湯というネーミングが相応しいのか疑問に思ってしまう。
・打たせ湯
打たせ湯、クリックでオリジナルサイズ計測、クリックでオリジナルサイズ
 一条の打たせ湯が落水している。桶で計測すると、41.2℃、pH7.8。加水掛け流しと査定。
・岩風呂
岩風呂、クリックでオリジナルサイズ湯口、クリックでオリジナルサイズ
 岩を配したほぼ無色透明の湯。湯口から41.7℃、pH7.7の加水した源泉が約30ℓ/ほど滝状に流れている。知覚的には、ほとんど無臭、塩味。

湯口計測、クリックでオリジナルサイズ浴槽計測、クリックでオリジナルサイズ

 湯船の中ほどで、湯温40.0℃、pH7.8を計測。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。壁面に源泉100%の掲示があって紛らわしいが、加水掛け流しと査定。丁度良い湯加減である。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 362

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>