標茶町市街に入って、釧路川に架かる開運橋を渡り標茶駅方面に向かう。道道13号から右折して信号交差点を富士公園南側に進むと「富士温泉」が見えてくる。
「富士温泉」は、昭和54年(1979)、深度1200m(ストレーナ深度674m~1200m)掘削して泉温46.4℃、500ℓ/分湧出した(地質研コード223-006)。翌年の8月、公衆浴場を開設し、後に宿泊施設を併設する。平成5年(1993)の釧路沖地震で大きな被害に遭い、翌年、鉄筋2階建てに建て替えている。宿泊客は長期の工事関係者が多いようだ。
●参考資料
「標茶町史 通史編 第3巻」(平成18年発行)
「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集~1990」(北海道立地下資源調査所)
「富士温泉」は、昭和54年(1979)、深度1200m(ストレーナ深度674m~1200m)掘削して泉温46.4℃、500ℓ/分湧出した(地質研コード223-006)。翌年の8月、公衆浴場を開設し、後に宿泊施設を併設する。平成5年(1993)の釧路沖地震で大きな被害に遭い、翌年、鉄筋2階建てに建て替えている。宿泊客は長期の工事関係者が多いようだ。
●参考資料
「標茶町史 通史編 第3巻」(平成18年発行)
「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集~1990」(北海道立地下資源調査所)
◇日帰り入浴情報
■標茶町富士5丁目26、入浴料350円、12時~21時30分(6時30分~8時朝風呂入浴)、毎月10日定休
番台で湯銭を払って脱衣所に向かう。ボックス棚に脱衣かごが置かれている。ロッカーはない。
◇温泉分析書(脱衣所掲示)
平成24年1月20日に作成した温泉分析書(岸本医科学研究所)。泉温:46.8℃(気温:6℃)、pH:8.9、湧出量:ℓ/分(動力揚湯)、溶存物質:0.767g/kg、成分総計:0.767g/kg、腐植質:1.1mg/kg、泉質:アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)(旧泉質名:単純温泉)
◇温泉成分に影響を与える項目
・適温にするため加水している。
◇内風呂(男湯)
タイル張りの浴室に、円形の大浴槽、四角の小浴槽を配置。シャワー付カラン10台(カランのみ3台)でカランにも温泉使用。
・大浴槽(円形)
湯口は2箇所有り、湯口1から46.2℃(4/4計測時以下略)、pH8.9の源泉が約20ℓ/分ほど注湯。湯口2は、湯口の奥に加水管を併設し、混合して43.2℃、pH8.9の加水した源泉が約30ℓ/分ほど注湯。知覚的には、たまご臭の混ざったモール臭、微弱たまご塩味。
湯船の中ほどで、湯温43.5℃、pH8.9を計測。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。(加水)源泉かけ流しと査定。モール系特有のぬるつるした温泉で、肌の泡付きも確認できる。
湯船の中ほどで、湯温43.5℃、pH8.9を計測。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。(加水)源泉かけ流しと査定。モール系特有のぬるつるした温泉で、肌の泡付きも確認できる。
・小浴槽(四角)
四角い小浴槽は高温湯。湯面にも気泡が浮いている。
湯口から46.9℃、pH8.9の源泉が約20ℓ/分ほど注いでいる。知覚的には、大浴槽に準ずる。
湯船の中ほどで、湯温45.0℃、pH8.8を計測。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。番台の小母さんに訊ねたところ、小浴槽も加水しているというが、湯口温度は泉温と変わらないので、湯張り時に加水し、営業中は加水なしで利用していると思われる。かなり熱いが、体の芯から温まる。掘削当時と泉温は変わっていないのは素晴らしい。
湯船の中ほどで、湯温45.0℃、pH8.8を計測。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。番台の小母さんに訊ねたところ、小浴槽も加水しているというが、湯口温度は泉温と変わらないので、湯張り時に加水し、営業中は加水なしで利用していると思われる。かなり熱いが、体の芯から温まる。掘削当時と泉温は変わっていないのは素晴らしい。
◇ORP計測
2014/4/4、12時50分頃、大浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。加水掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
ORP値は、湯口1が-232mv、湯口2が-231mv、浴槽が-147mvに収束した。
ORP値は、湯口1が-232mv、湯口2が-231mv、浴槽が-147mvに収束した。
13時頃、小浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。源泉掛け流し(営業中は加水なし)で塩素系薬剤未使用。
ORP値は、湯口が-261mv、浴槽が-153mvに収束した。
ORP値は、湯口が-261mv、浴槽が-153mvに収束した。