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Channel: 北海道・源泉マニアの突撃入湯レポ
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しんしのつ温泉「ニューしのつクラブ アイリス」立寄り(平成25年10月再湯)前篇

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アイリス、クリックでオリジナルサイズ

 新篠津村のしのつ公園に向かうと、しのつ湖の畔に「ニューしのつクラブ アイリス」がある。1階が「ニューしのつゴルフ場」のクラブハウスで、2階が日帰り入浴施設になっている。アイリスというのは花菖蒲の英名で新篠津村の村花に由来しているようだ。
 平成3年(1991)、村は温泉掘削を行い、702mで31℃の温泉が湧出し、加温循環ろ過で利用していた。その後、平成13年(2001)に深度1566.1mの2号井(地質研コード413-008、泉温45.8℃、湧出量470ℓ)を完工し、掛け流しで利用している。宿泊施設「たっぷの湯」にも同じ源泉を配湯している。

●参考資料
「北海道地熱・温泉ボーリングデータ集~1990」(北海道立地下資源調査所) 
「北海道市町村の地熱・温泉ボーリングデータ集」(平成16年、北海道立地質研究所)
「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集. および索引図(統合版)」(2007年、北海道立地質研究所)
◇日帰り入浴情報
新篠津村第46線南3番地、入浴料400円、10時~21時30分(LO21時)、定休日:3・6・9・12月の第2月曜日(祝日、振替休日の場合は翌日)
公式HP

休憩室、クリックでオリジナルサイズ受付、クリックでオリジナルサイズ脱衣所、クリックでオリジナルサイズ

2階には、レストラン、休憩室がある。受付横に貴重品ロッカー(無料)、脱衣所にコインロッカー(有料)有り。

新・温泉分析書、クリックでオリジナルサイズ旧・温泉分析書、クリックでオリジナルサイズ↑左画像は新・温泉分析書、右画像は旧温泉分析書(2007年3月撮)
 平成23年11月29日に作成した温泉分析書(北海道立薬剤師会公衆衛生検査センター)。泉温(貯湯槽):42.1℃(平成23年11月11日、気温:8.9℃)、湧出量:※ℓ/分(動力揚湯)、pH値:7.2、溶存物質:25.52g/kg、成分総計:25.54g/kg、泉質:ナトリウム-塩化物強塩泉(高張性中性高温泉)(旧泉質名:強食塩泉)

 泉温42.1℃とあるが、泉源ではなく、貯湯槽で計測している。
◇温泉成分に影響を与える項目
・露天風呂:入浴に適した温度に保つ為に気温の低い期間のみ加温している。
・バイブラ風呂:高温にするため加温している。
・ジェット風呂:ジェットを噴射させるために循環している。低温とするために加水(約19%の井水)
している。
・衛生管理:毎日、各浴槽のお湯を全て抜き、浴槽内及び洗い場、カラン周りの徹底清掃を行っている。掛け流しにより殺菌剤は使用していない。
◇内風呂(男湯)
内風呂、クリックでオリジナルサイズ洗い場、クリックでオリジナルサイズ
 左側が洗い場で、浴槽は右側に配置している。手前から水風呂、ジェットバス、泡湯、主浴槽、打たせ湯となっている。サウナは左側の一番手前にある。シャワー付きカラン13台、石鹸のみ置いている。
・主浴槽
主浴槽、クリックでオリジナルサイズ

 黄褐色の濁り湯。中温設定。側壁にある湯口2箇所から44℃前後(10/15計測時以下略)の源泉が注いでいる。湯船の中ほどで、湯温41.1℃、pH7.3を計測。溢れた湯は内側側溝にオーバーフローしている。源泉100%掛け流しと追認。入浴してしばらくはつるすべ感が優勢で、次第につるすべ感とキシキシ感が拮抗してくる。
・ジェットバス
ジェットバス、クリックでオリジナルサイズ

 黄褐色の濁り湯で渦流湯付の寝湯。側壁に渦流湯用の循環吸込み口を確認。低温設定。湯口から41.5℃、pH7.1の加水した源泉が約10ℓ/分ほど注いでいる。知覚的には、弱金気臭、強塩味。湯船の中ほどで、湯温38.6℃、pH7.9を計測。溢れた湯は内側側溝にオーバーフローしている。渦流湯構造的循環&加水掛け流し併用方式と追認。恐ろしいほど泡立っている。
・泡湯
泡湯、クリックでオリジナルサイズ

 黄褐色の濁り湯にバイブラマットを設置。高温設定。湯口から52.1℃、pH7.0の加熱した源泉が約10ℓ/分ほど注いでいる。知覚的にはジェットバスに準ずる。湯船の中ほどで、湯温44.4℃、pH7.6を計測。溢れた湯は内側側溝にオーバーフローしている。加温掛け流しと追認。やや熱めの湯である。
・打たせ湯
打たせ湯、クリックでオリジナルサイズ

 打たせ湯を2台設置。中温設定。湯口から44.0℃、pH7.0の源泉が約10ℓ/分ほど注いでいる。知覚的にはジェット風呂に準ずる。湯船の中ほどで、湯温40.1℃、pH7.4を計測。主浴槽仕切り上部で主浴槽と湯繋がりになっていて、溢れた湯は主浴槽に流れている。

打たせ湯、クリックでオリジナルサイズ循環戻り口、クリックでオリジナルサイズ

 打たせ湯の左奥に排水ピットがあり、水中ポンプが稼動している。湯表示では一切触れていないが、打たせ湯の汲み上げに使用していると考えられる。打たせ湯本体は循環方式で、打たせ湯の浴槽は100%掛け流しと査定。

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