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Channel: 北海道・源泉マニアの突撃入湯レポ
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途別鑛泉「加藤温泉跡」番外篇2

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開拓百年依田のあゆみ、クリックでオリジナルサイズ開拓百年依田のあゆみ、クリックでオリジナルサイズ

 帯広市図書館の郷土関連資料コーナーに赴く。「開拓百年依田のあゆみ」をしらみつぶしに見ていくと、「依田開拓七十年記念によせて入植の思い出」(昭和40年頃の記録)文中で菊池進氏(故人)が「加藤温泉は後に帯広の加藤家具店である。」と注目の発言をしている。菊池進氏は存命中、途別川を挟んで「加藤温泉」と対岸の近距離に住宅があった。
 加藤家具店というと、帯広では歴史のある家具店で、以前は大通に店舗を構えていたが、2005年に現在地に移転している。
 http://www.katokagu.co.jp/  
 HPの会社概要を確認すると、「1919年帯広市大通南8丁目に加藤商店を開業」とある。1919年(大正8年)というと、「加藤温泉」を経営していた加藤多作が帯広に移転した年と符合する。 

ふるさとの語り部、クリックでオリジナルサイズふるさとの語り部、クリックでオリジナルサイズ

 裏付けになる資料を探していくと「ふるさとの語り部第9号」(平成5年3月発行)を発見。加藤家具店2代目の加藤嘉三郎は大正7年に父母と福井県から北海道に来た。父・嘉三郎(初代)は大正8年に「加藤家具店」を創業とあることから、加藤多作とはまったくの別人である。「加藤温泉」が後の加藤家具店というのはガセネタだった。
帯広商工案内、クリックでオリジナルサイズ帯広商工案内、クリックでオリジナルサイズ
 帯広商工案内(昭和9年12月発行)の旅人宿業の項目を見ていくと、ついに加藤多作を発見した。加藤多作は大正8年に「加藤温泉」を廃業後、帯広に移転して東2-9で旅館を経営していたのである。さらに、加藤多作は糠平温泉において「藤温泉浴場」も経営していたのは「上士幌町史追補 観光・交通」にも載っている。

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