2017//4/26撮
温根湯温泉地区のうら寂れた商店街を通り過ぎ、2条橋を渡ると無加川の畔に「大江本家」とトリプルタワーの「温根湯ホテル」の大型ホテルが建ち並んでいる。
「温根湯ホテル」は「大江本家」初代・大江與四蔵の長男・佐之助が明治44年(1911年)に分家して「大江新家旅館」を開業したのが始まりという。後継者が戦死したため一時、鉄道寮となり、昭和29年(1954年)、村井由之助が旭鉄(日本国有鉄道旭川鉄道管理局)から買収して「温根湯ホテル」となる。平成3年(1991年)、村井産業の倒産によりオホーツク観光グループが買収して現在に至っている。さらに、平成23年1月より観光ヘリコプターを手がける「日本ヘリシス」(東京)に譲渡。
●参考WEB
留辺蕊昔話し
「温根湯ホテル」は「大江本家」初代・大江與四蔵の長男・佐之助が明治44年(1911年)に分家して「大江新家旅館」を開業したのが始まりという。後継者が戦死したため一時、鉄道寮となり、昭和29年(1954年)、村井由之助が旭鉄(日本国有鉄道旭川鉄道管理局)から買収して「温根湯ホテル」となる。平成3年(1991年)、村井産業の倒産によりオホーツク観光グループが買収して現在に至っている。さらに、平成23年1月より観光ヘリコプターを手がける「日本ヘリシス」(東京)に譲渡。
●参考WEB
留辺蕊昔話し
◇基本データ
◇温泉分析書(脱衣所掲示)
平成20年11月10日に作成した温泉分析書(北海道薬剤師会公衆衛生検査センター)。泉温(混合):53.7℃(気温:14.8℃)、湧出量: ℓ/分(動力揚湯)、pH値:9.1、溶存物質:0.426g/kg、成分総計:0.426g/kg、泉質:単純硫黄泉(低張性アルカリ性高温泉)
(源泉名:温根湯温泉利用共同組合1号・2号・3号混合)
(源泉名:温根湯温泉利用共同組合1号・2号・3号混合)
◇温泉成分に影響を与える項目
・カバノアナタケ湯温泉は、循環ろ過装置、塩素系薬剤使用と記載。
・その他は4項目該当なし。源泉100%掛け流し。
・その他は4項目該当なし。源泉100%掛け流し。
迷路のような構造で、エレベーターで3階から1階の浴場に移動する。脱衣所に鍵付きロッカーあり。
◇内風呂(男湯)
内風呂はうなぎの寝床のような複雑な構造になっている。バイブラ浴槽のある浴室にサウナ(15時~)、水風呂、あかすりコーナー、上がり湯を配置。シャワー付カラン16台、シャンプー・ボディソープ完備。
2017/4/26、13時50分~14時30分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採取)。
2017/4/26、13時50分~14時30分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採取)。
・バイブラ
ほとんど無色透明の湯。バイブラマットから泡湯が泡立ち、微弱な硫化水素臭が漂う。側壁の湯口から混合源泉が約10ℓ/分注湯。溢れた湯は湯縁排湯口から排湯している。滑らかな肌触りでつるすべ感あり。
源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
浴槽:温度41.9℃、pH8.9、ORP値は-248mvに収束した。
浴槽:温度41.9℃、pH8.9、ORP値は-248mvに収束した。
・薬石湯
次の浴室に向かうと、最初に麦飯石で囲まれた薬石湯がある。岩湯口から混合源泉が約10ℓ/分注湯。知覚的には、微弱タマゴ臭味。溢れた湯は湯縁排湯口から排湯している。
源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度45.5℃、pH9.1、ORP値は-300mvに収束した。
浴槽:温度42.1℃、pH8.9、ORP値は-269mvに収束した。
湯口:温度45.5℃、pH9.1、ORP値は-300mvに収束した。
浴槽:温度42.1℃、pH8.9、ORP値は-269mvに収束した。
・主浴槽
次の浴室は主浴槽。ほとんど無色透明の湯。注湯量は約20ℓ/分。知覚的には微弱タマゴ臭味。溢れた湯は湯縁排湯口から排湯している。滑らかな肌触りでつるすべ感あり。
源泉100%掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度44.6℃、pH9.0、ORP値は-310mvに収束した。
浴槽:温度42.4℃、pH8.9、ORP値は-273mvに収束した。
湯口:温度44.6℃、pH9.0、ORP値は-310mvに収束した。
浴槽:温度42.4℃、pH8.9、ORP値は-273mvに収束した。
・カバノアナタケ湯
一番奥にあるのが、カバノアナタケエキスを使用したカバノアナタケ湯。循環ろ過の混合源泉がカバノアナタケの入った受け台に注いでいる。湯底の循環戻り口から湯が吸い込まれている。湯表示では塩素系薬剤使用とあるが、使用することは滅多にないと思われる。
循環ろ過方式で、入湯時、塩素系薬剤未使用。
湯口:温度40.3℃、pH8.8、ORP値は-289mvに収束した。
浴槽:温度39.5℃、pH9.0、ORP値は-262mvに収束した。
湯口:温度40.3℃、pH8.8、ORP値は-289mvに収束した。
浴槽:温度39.5℃、pH9.0、ORP値は-262mvに収束した。
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【北見市留辺蘂町】 温根湯温泉「温根湯ホテル 四季平安の館」立寄り(平成29年4月再湯)後篇に続く。算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれの浴槽も還元系に属し、温泉としての鮮度は良好である。
・主浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×8.8)×1000=426.4
AI(△)=426.4-(-79)≒505
いずれの浴槽も還元系に属し、温泉としての鮮度は良好である。
・主浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×8.8)×1000=426.4
AI(△)=426.4-(-79)≒505