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Channel: 北海道・源泉マニアの突撃入湯レポ
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【壮瞥町】 仲洞爺温泉「来夢人の家」立寄り(平成28年3月再湯)

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来夢人の家、クリックでオリジナルサイズ

 洞爺湖北東岸の仲洞爺キャンプ場にログハウスの管理棟「来夢人(キムンド)の家」があり、日帰り入浴施設を併設している。平成11年(1999)4月の開業。フィンランド産の赤松を使用したログハウスは壮瞥町がフィンランドのケミヤルヴィ市と交流があることから、現地の職人が来日して組み立てたそうだ。「来夢人」は仲洞爺の山中にあるキムンドの滝に因んでいる。かつて、キムンドというアイヌの酋長が住んでいたという伝説がある。壮瞥町の公共施設で、指定管理者の仲洞爺温泉センターハウス管理組合が運営。平成7年(1995)に掘削した仲洞爺07源泉(地質研コード450-072、掘削深度1100m)を加温して利用している。

・参考資料
「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集1991~1995」(北海道立地下資源調査所)
◇基本データ
壮瞥町仲洞爺30-11、入浴料:420円、入浴時間:(4月~10月)10時~21時、(11月~翌3月)10時~19時、木曜定休(7・8月は無休)
公式HP
売店、クリックでオリジナルサイズ休憩所、クリックでオリジナルサイズ休憩室、クリックでオリジナルサイズ

 券売機で入浴券を購入。入口付近に売店・軽食コーナーがある。
脱衣所前、クリックでオリジナルサイズ脱衣所、クリックでオリジナルサイズ
 脱衣所前にコインロッカー(100円有料)有り。
◇温泉分析書(脱衣所掲示)
新・温泉分析書、クリックでオリジナルサイズ旧:温泉分析書、クリックでオリジナルサイズ画像左:新・温泉分析書、画像右:旧・温泉分析書(平成19年7月撮)
平成21年5月26日に作成した温泉分析書(株式会社環境総合科学)。泉温:39.8℃(気温:10℃)、湧出量: 80ℓ/分(動力揚湯)、pH値:8.8、溶存物質:2.676g/kg、成分総計:2.676g/kg、泉質:カルシウム-硫酸塩泉泉(アルカリ性低張性温泉)(旧泉質名:石膏泉)
◇温泉成分に影響を与える項目
・入浴温度に適した温度にするため加温している。
◇内風呂
内風呂、クリックでオリジナルサイズ洗い場、クリックでオリジナルサイズ
 浴室は木の壁にタイル床の組み合わせ。大浴槽と小浴槽を配置。シャワー付カラン7台、石鹸のみ備えている。
・大浴槽
大浴槽、クリックでオリジナルサイズ湯口、クリックでオリジナルサイズ
 微黄緑色を帯びた透明の湯。注湯量は約30ℓ/分。知覚的には、ほぼ無味無臭。小浴槽とは湯繋がりになっている。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。滑らかな肌障りだがキシキシ感も感じられる。
湯口ORP計測、クリックでオリジナルサイズ浴槽計測、クリックでオリジナルサイズ浴槽ORP計測、クリックでオリジナルサイズ
 2016/3/26、10時40分~10時55分、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで受け流し)。源泉(加温)掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
 湯口:温度46.1℃、pH8.9、ORP値は-114mvに収束した。
 浴槽:温度40.5℃、pH8.9、ORP値は-69mvに収束した。
・小浴槽
小浴槽、クリックでオリジナルサイズ

 微黄緑色を帯びた透明の湯。加水蛇口があって湯客が加水する可能性有。大浴槽とは湯繋がりになっている。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。

浴槽計測、クリックでオリジナルサイズ浴槽ORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 10時40分~10時55分、浴槽内でORP計測。源泉(加温)掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
 浴槽:温度40.3℃、pH9.0、ORP値は-59mvに収束した。

電位−pH図、クリックでオリジナルサイズ

 算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは図表の通り。
いずれも還元系に属し、温泉としての鮮度は良好である。

・大浴槽AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×8.9)×1000=421.7
 AI(△)=421.7-77≒345

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