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Channel: 北海道・源泉マニアの突撃入湯レポ
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然別峡温泉「鹿の湯&夫婦の湯」にてORP計測 (平成26年8月再湯) (平成22年度温泉分析書掲載)

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管理棟、クリックでオリジナルサイズ

 2014/8/28、然別峡温泉「鹿の湯&夫婦の湯」に立寄る。野営場及び管理棟は7月1日から9月30日まで営業している。

・参考記事
然別峡温泉「鹿の湯&夫婦の湯」探索(平成20年2月再湯)
温泉分析書、クリックでオリジナルサイズ別表、クリックでオリジナルサイズ
↑クリックで拡大
 露天風呂のみの利用なら管理棟に立ち寄ることもないが、ひょっとして温泉分析書が貼ってあるかもしれないと思って中に入ってみると、念願の温泉分析書が壁に貼られていた。
 平成22年6月21日に作成した温泉分析書(太平洋総合コンサルタント株式会社)。泉温:51.1℃(平成22年6月2日、気温:16℃)、湧出量:-ℓ/分(※自噴)、pH値:6.8、溶存物質:4.092g/kg、成分総計:4.391g/kg、泉質:ナトリウム-炭酸水素・塩化物泉(中性低張性高温泉)(旧泉質:含食塩-重曹泉)

 ※自噴とあるが、ボーリングによる自噴でないので自然湧出が一般的。

野営橋、クリックでオリジナルサイズ

 野営橋の銘板にはシイシカリベツ川とある。かつては、野営場から上流はユーヤンベツ川となっていたが(国土地理院昭和55年4月30日発行)、現在の国土地理院地図ではユーヤンベツ川の名称は消えて、源流までシイシカリベツ川に変わっている。

野営場、クリックでオリジナルサイズ

 野営場の中を通っていく。

露天風呂入り口、クリックでオリジナルサイズ

 露天風呂あと100mの看板から階段状の下り坂になる。
 

露天風呂と脱衣所、クリックでオリジナルサイズ

 シイシカリベツ川沿いに露天風呂と脱衣所が見える。

鹿の湯&夫婦の湯、クリックでオリジナルサイズ

 崖下に「夫婦の湯」、川沿いに「鹿の湯」がある。自称・混浴ジャーナリストが、ユーヤンベツ川(シイシカリベツ川)沿いの野湯群の温泉名を「然別峡かんの温泉」と紹介してから追随者が現れているが、「然別峡温泉」の呼称が一般的。然別峡かんの温泉 - 鹿追町商工会を見て、錯覚・混同したものと思われる。「然別峡かんの温泉」に該当する施設は「(然別峡)かんの温泉」(旧・管野温泉旅館)を指す。
・夫婦の湯a
夫婦の湯a、クリックでオリジナルサイズ

 源泉は岩盤内部の裂け目から湧出しているので、潜って突き刺さないと正確な泉温を計るのは難しい。
ちなみに、平成18年6月某日計測で48.1℃、昭和20年2月9日計測で49.5℃。
計測、クリックでオリジナルサイズORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 17時02分頃、湯温45.5℃、pH6.9、ORP値は-36mvに収束した。
・夫婦の湯b
夫婦の湯b、クリックでオリジナルサイズ夫婦の湯b湯口、クリックでオリジナルサイズ
 温泉分析書の泉温は夫婦の湯bの湧出孔で測定したと思われる。
計測、クリックでオリジナルサイズORP計測、クリックでオリジナルサイズ
 16時53分頃、泉温50.6℃、pH6.9、湯温49.0℃、pH7.0、ORP値は-102mvに収束した。
・鹿の湯
鹿の湯、クリックでオリジナルサイズ

 野営場営業期間は管理人が定期的に清掃してくれる。
 

鹿の湯、クリックでオリジナルサイズ湯浴み、クリックでオリジナルサイズ

 夫婦の湯a、夫婦の湯bから湯が入り込む。丁度良い湯加減で快適也。
計測、クリックでオリジナルサイズORP計測、クリックでオリジナルサイズ
 17時05分頃、湯温42.3℃、pH7.2、ORP値は38mvに収束した。

電位−PH図、クリックでオリジナルサイズ
↑クリックで拡大
 算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは、夫婦の湯aが155mv、夫婦の湯bが87mv、鹿の湯が232mvになる。
 いずれも温泉としての鮮度は良好である。
 ・鹿の湯AI(△)(エージングの進行度mv)
 ORPeq(平衡値mv)=(0.84-0.047×7.2)×1000=501.6
 AI(△)=501.6-232≒270

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