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Channel: 北海道・源泉マニアの突撃入湯レポ
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帯広・みどりヶ丘温泉「みどりヶ丘温泉サウナ ビジネスホテル」立寄り(平成25年4月再湯)前篇

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みどりヶ丘温泉サウナ ビジネスホテル、クリックでオリジナルサイズ

 帯広緑ケ丘公園にほど近い温泉付ビジネスホテル。もともとサウナ・家族風呂の「みどりヶ丘サウナ」として営業していたが、昭和60年(1985)4月、深度1506m掘削(地質研コード242-021、ストレーナー深度1286m~1506m)して温泉が湧出し、同年12月に温泉サウナにリニューアル。翌昭和61年(1986)3月、ビジネスホテルを併設して現在に至る。

●参考資料
「北海道地熱温泉ボーリングデータ集~1990」(北海道立地下資源調査所)
「十勝平野中央部地域地質図及び説明書」(北海道立地下資源調査所監修)
◇日帰り入浴情報
帯広市西12条南17丁目3、入浴料千円、12時~24時
公式HP

ロビー、クリックでオリジナルサイズ休憩所、クリックでオリジナルサイズ脱衣所、クリックでオリジナルサイズ

 受付で湯銭を払って、ロッカーキー・タオル・バスタオルを受け取る。休憩所にガウン・ショートパンツが置いてある。脱衣所に監視カメラ設置。
◇温泉分析書(脱衣所掲示)
新・温泉分析書、クリックでオリジナルサイズ旧・温泉分析書、クリックでオリジナルサイズ 画像左:新・温泉分析書、画像右:旧・温泉分析書(平成19年3月撮)
平成21年4月27日に作成した温泉分析書(螢┘灰縫ス)。泉温:42.9℃(平成21年3月26日、気温:3℃)、湧出量:186ℓ/分(動力揚湯)、pH値:9.4、溶存物質:0.498g/kg、成分総計:0.498g/kg、泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)(旧泉質名:単純温泉)、腐植質:2.0mg/kg
◇温泉成分に影響を与える項目
・大浴槽、バイブラは入浴に適した温度に保つため加温している。
・高周波(ジェットバス)は適温にするために加水している。
◇内風呂(男湯)
内風呂、クリックでオリジナルサイズ

 タイル張りの浴室に、主浴槽、バイブラ、ジェットバス、水風呂、高温サウナ、スチームサウナ、ボディシャワー(現在使用不可)を配置。シャワー付カラン32台、シャンプー・ボディソープ・石鹸完備。別料金のアカスリエステコーナーもある。
・バイブラ
バイブラ、クリックでオリジナルサイズ

 ウーロン茶色半透明の湯船にバイブラマットから気泡が湧いている。側壁の湯口から44.0℃(4/30計測時以下略)、pH9.1の源泉が約10ℓ/分ほど注いでいる。泡立つ浴槽内でモール臭が漂う。
 湯船の中ほどで湯温40.2℃、pH8.9を計測。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。(加温)源泉100%掛け流しと追認。モール系のぬるぬるした浴感はまるで水掻きが出来たような錯覚を覚える。
・主浴槽
主浴槽、クリックでオリジナルサイズ湯口、クリックでオリジナルサイズ

 ウーロン茶色ほとんど透明の湯。湯口から44.1℃、pH9.1の湯が約20ℓ/分ほど注いでいる。知覚的には、モール臭・タマゴ臭、微弱重曹・タマゴ味。

計測、クリックでオリジナルサイズ湯浴み、クリックでオリジナルサイズ

 湯船の中ほどで、湯温41.1℃、pH9.1を計測。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。(加温)源泉100%掛け流しと追認。1分経過すると、肌にうっすらと泡付を確認できる。
・ジェットバス
ジェットバス、クリックでオリジナルサイズ

 ウーロン茶色透明の湯。側壁から渦流湯(2人用)が吐出している。側壁に渦流湯用の吸込み戻り口1箇所確認。側壁の湯口から35度前後、pH8.9の加水した源泉が約5ℓ/分ほど注いでいる。
 湯船の中ほどで湯温34.6℃、pH8.8を計測。溢れた湯は湯縁からオーバーフローしている。(加水)掛け流し&渦流湯構造的循環方式と査定。


帯広・みどりヶ丘温泉「みどりヶ丘温泉サウナ ビジネスホテル」立寄り(平成25年4月再湯)後篇

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 12時頃、浴槽でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。主浴槽・バイブラは(加温)掛け流し、ジェットバスは(加水)掛け流しで、塩素系薬剤未使用。
 ORP値は、主浴槽湯口が-268mv、主浴槽が-137mv、バイブラが-111mv、ジェットバスが-61mv(湯口-170mv)に収束した。ORP値はいずれもマイナスを示している。ジェットバスの加水は地下水を使用しているようだ。

pH−電位図、クリックでオリジナルサイズ

 換算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは主浴槽湯口が-75mv、主浴槽が58mv、バイブラが85mv、ジェットバスが137mvになる。
 いずれも還元系に属し、温泉としての鮮度は良好である。特に主浴槽が驚異的だろう。

帯広駅前「ホテルパコ帯広」立寄り(平成25年5月)前篇

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ホテルパコ帯広、クリックでオリジナルサイズ

 帯広駅から約300m北東に向かって歩いていくと、壁面に天然温泉大浴場の大きな看板が目に付く。ホテルパコグループは、昭和62年(1987)、螢ネトモが帯広市で最初の1号店(現在のホテルパコ帯広3)をオープンし、道内6都市でチェーン展開している。帯広には「ホテルパコ帯広」(1997年開業)の他、「ホテルパコ帯広2」「ホテルパコ帯広3」の3店舗を有しているが、温泉施設があるのは「ホテルパコ帯広」。
 平成17年(2005)年、「ホテルパコ旭川」「ホテルパコ帯広」は螢ネトモからゴールドマンサックスに所有権移転後、平成24(2012)年、ケン・コーポレーションに所有権移転している。なお、「ホテルパコジュニアススキノ 」は平成16(2004)年に、螢ネトモからケン・コーポレーションに所有者が移転。「ホテルパコジュニアススキノ」「ホテルパコ旭川」「ホテルパコ帯広」は、平成24(2012)年3月より北海道PKホテルマネジメント(カネトモ関連会社)が運営している。
◇日帰り入浴情報
帯広市西1条南11丁目、入浴料850円、14時~21時
公式HP

地階入り口、クリックでオリジナルサイズ脱衣所、クリックでオリジナルサイズ

 地階にある大浴場に向かう。靴ロッカーキーと一緒に券売機で購入した入浴券を受付に提出。脱衣所ロッカーキー・バスタオル・タオルを渡される。
◇温泉分析書(脱衣所掲示)
温泉分析書、クリックでオリジナルサイズ源泉箇所、クリックでオリジナルサイズ
 平成21年12月9日に作成した温泉分析書(螢曠カン環境化学分析センター)。泉温:28.5℃(平成21年11月20日、気温:2℃)、湧出量:※ℓ/分(動力揚湯)、pH値:8.6、溶存物質:0.579g/kg、成分総計:0.580g/kg、泉質:アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)(旧泉質名:単純温泉)
 右の画像は湧出地(西8条北1丁目)の源泉タンク。ここで、タンクローリーに温泉を積んで「ホテルパコ」まで運んでいる。資料によると、平成元年(1989)、深度1438m(ストレーナー深度1174m~1438m)で42.4℃の温泉が湧出している(地質研コード242-016)。泉源名ふくし苑温泉とあるので、福祉関係者が掘削に携わったのであろう。「ホテルパコ」掲示の温泉分析書では、なぜか源泉名「元湯帯広温泉」に変わっている。「帯広温泉ホテル」と紛らわしいが、場所が離れすぎていて関連はないようだ。

●参考資料
「北海道地熱・温泉ボーリング井データ集1990」(北海道立地下資源調査所)
「地熱・温泉利用の現状-2007年版-(DVD版)」(道立地質研究所)
帯広市内の温泉ホテル:自家源泉/タンクローリー一覧表
◇温泉成分に影響を与える項目
・入浴適温のため、加温している。
・衛生管理のため、塩素系薬剤を使用している。
・衛生管理のため、循環ろ過装置を使用している。
 保健所「該当」確認シール添付。
◇内風呂(男湯)
内風呂、クリックでオリジナルサイズ

低温湯、クリックでオリジナルサイズ洗い場、クリックでオリジナルサイズ

タイル張りの浴室に、大浴槽(モール温泉)、低温湯(小浴槽、真湯)、寝湯(気泡湯、モール温泉)、水風呂、サウナを配置。シャンプー・ボディソープ完備。アカスリコーナー(別料金)あり。

・大浴槽
大浴槽、クリックでオリジナルサイズ湯口、クリックでオリジナルサイズ

 ウーロン茶色半透明の大浴槽。湯口から42.4℃(5/10計測時以下略)、pH8.3の循環湯が注いでいる。知覚的には、塩素系薬剤臭。壁面に隠れた温度調整用の吐き出し口も併設している。湯底に循環戻り口があり湯が吸い込まれている。
 湯船の中ほどで、湯温40.9℃、pH8.4を計測。加熱循環ろ過方式と追認。モール系特有のぬるりとした浴感はあるが、塩素系薬剤によりモール臭を変質しているのは否めない。
・寝湯
寝湯、クリックでオリジナルサイズ

 ウーロン茶色半透明のジェットバスの寝湯。湯口から42.1℃、pH8.4の循環湯が注いでいる。知覚的には、大浴槽に準ずる。通常の循環戻り口と渦流湯用の循環吸込み口が湯底に設置。
 湯船の中ほどで、湯温37.5℃、pH8.5を計測。湯底に循環ろ過用の循環戻り口があり、湯が吸い込まれている。加熱循環ろ過方式(ジェット噴流装置循環)と追認。

帯広駅前「ホテルパコ帯広」立寄り(平成25年5月)後篇

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◇露天風呂(男湯)
露天風呂、クリックでオリジナルサイズバイブラ、クリックでオリジナルサイズ

 ホテルの外壁を見上げるような中庭に露天風呂がある。露天風呂(モール温泉)、バイブラ(真湯)を設置。シャワー付カラン2台。
・露天風呂(温泉)
露天風呂、クリックでオリジナルサイズ

 ウーロン茶色ほとんど透明の湯。湯に没した側壁に循環戻り口があり湯が吸い込まれている。湯縁にも排湯口が確認できるが、こちらも循環ろ過装置に接続しているようだ。

湯口、クリックでオリジナルサイズ計測、クリックでオリジナルサイズ

 湯口から42.2℃、pH8.3の循環湯が注いでいる。知覚的には、塩素薬剤臭。湯船の中ほどで、湯温40.6℃、pH8.3を計測。加熱循環ろ過方式と追認。モール系のぬるり感はあるが、塩素系薬剤でモール臭は消失している。
◇ORP計測
大浴槽湯口ORP計測、クリックでオリジナルサイズ大浴槽ORP計測、クリックでオリジナルサイズ寝湯ORP計測、クリックでオリジナルサイズ露天風呂ORP計測、クリックでオリジナルサイズ
 14時15分~15時30分頃、浴槽内でORP計測(湯口はミニボトルで採水)。加温循環ろ過方式で塩素系薬剤使用。
 ORP値は、大浴槽湯口が299mv、大浴槽が256mv、寝湯が257mv、露天風呂が244mvに収束した。大浴槽湯口、寝湯湯口、露天風呂湯口は瞬間的に300mvを超えるが1分以上継続しない。低温湯は350mv前後、水風呂、バイブラは250mv前後で推移している。

電位-pH図、クリックでオリジナルサイズ

 換算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは大浴槽湯口が492mv、大浴槽が451mv、寝湯が454mv、露天風呂が439mvになる。
 大浴槽湯口は酸化系、大浴槽、寝湯、露天風呂(モール温泉)は平衡系に属している。寝湯湯口、露天風呂湯口は瞬間的に酸化系、平均すると平衡系に属している。温泉としての鮮度は循環ろ過及び塩素系薬剤使用で劣化していると考えられる。

かんの温泉再開は9月頃の予定か?

然別峡温泉「テムジンの湯」落石注意報!

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テムジンの湯

 2012/11/3、道道1088号然別峡線が通行止めになる前日、然別峡温泉の「テムジンの湯」を撮る。

テムジンの湯

 2013/6/4、「テムジンの湯」に大きな岩が鎮座していた。切り立った崖から岩が剥離し「テムジンの湯」に落石したと思われる。湯浴みしているときに直撃したらと思うとぞっとする。崖は崩れやすくなっているので要注意だ。

然別峡温泉「メノコの湯」探索(平成25年6月再湯)

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メノコの湯

 平成17年春頃、「崖下の湯」の段丘上部に野湯造り愛好家が寝湯状態で入れるように「メノコの湯」を整備する。平成10年頃まで、ここに木製の湯桁があったようだが、取り壊されしばらく放置されていた場所だ。かんの温泉のパンフレットには硫黄泉、約50℃とある。メノコとはアイヌ語で女の子を意味するようだ。「崖下の湯」を「メノコの湯」と紹介しているブログを散見するが、「メノコの湯」は「崖下の湯」の段丘上に位置している。

メノコの湯

 その後、清掃されることもなく入る人も少なかったが、数年前にボランティアが現在のような姿に整備した。湯船の大きさは、長径約1.7m×短径約1.4m、深さ約0.3m。湯底に敷石を置いて入浴条件は格段に良くなっている。時期によっては、湯抜き管の止め具が外されて湯が溜まっていないこともある。

計測

 岩盤亀裂の湧出孔から50.2℃(6/4計測時以下略)、pH6.5の源泉が微量湧出している。知覚的には、硫化水素臭、微弱塩味。
 湯船の中ほどで、湯温45.5℃、pH6.5を計測。熱めの湯だが、掻き回せば何とか入れる。晩秋は40数度に低下するので条件は良くなるだろう。

然別峡野湯群にてORP計測 前篇

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 然別峡野湯群をORP計測してみた。前篇は、2013/6/4の11時30分~13時30分にかけて計測した野湯を取り上げてみたい。
メノコの湯
メノコの湯、クリックでオリジナルサイズ

 シーズン中は清掃されていて入浴条件は良好。湯が抜かれていることもある。

計測、クリックでオリジナルサイズORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 湯温度45.5℃、pH6.5、ORP値-225mv。


 加水レバーは閉じていて、激熱の状態。加水しないと入浴は無理。

計測、クリックでオリジナルサイズORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 湯温度53.5℃、pH7.2、ORP値18mv(ORP計の測定許容温度が50度までなので、ミニボトルで採水し、50℃に低下してから計測)。


 緑藻が浮かんでいて躊躇するが、適温である。

計測、クリックでオリジナルサイズORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 湯温度42.8℃、pH6.7、ORP値-252mv。


 湯底に敷石が置かれて、清掃状態は良く適温である。排湯口のストッパーがはずされている場合あり。

計測、クリックでオリジナルサイズORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 湯温度42.7℃、pH7.0、ORP値-8mv。
キヌプの湯
キヌプの湯、クリックでオリジナルサイズ

 緑藻が繁殖している。ヘドロが堆積し、かなり汚れている。ヘドロを除去して、川水を投入しないと入るのは難しい。

計測、クリックでオリジナルサイズORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 湯温度51.2℃、pH6.8、ORP値-148mv(ミニボトルで採水し、50℃に低下してから計測)。
シリオパの湯
シリオパの湯、クリックでオリジナルサイズ

 黄褐色の湯の華がヘドロ状に堆積している。湯温は低い。

計測、クリックでオリジナルサイズORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 湯温度30.9℃、pH6.0、ORP値43mv。湯色が緑色だと第一鉄イオン(Fe2+)、黄褐色だと第二鉄イオン(Fe3+)が優勢らしい。

電位-pH図、クリックでオリジナルサイズ

 換算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは、メノコの湯が-34mv、ペニチカの湯が207mv、崖下の湯が-59mv、ダム下の湯が185mv、キヌプの湯が41mv、シリオパの湯が245mvになる。
 酸化還元電位は、水中に含まれる酸化性物質(溶存酸素、第二鉄イオンなど)と還元性物質(可溶性有機物、第一鉄イオン、可溶性硫化物など)の平衡状態で数値が変動すると云われている。これによると、メノコの湯、崖下の湯は硫化水素イオン(HS-)、キヌプの湯は有機物性のヘドロが影響していると推測できる。シリオパの湯のORPが他よりも高いのは第二鉄イオンの影響なのかもしれない。

然別峡野湯群にてORP計測 中篇に続く。


然別峡野湯群にてORP計測 中篇

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然別峡野湯群にてORP計測 前篇より続く。

 2013/6/20、14時~16時にかけてORP計測した野湯群を取り上げてみたい。
テムジンの湯
テムジンの湯、クリックでオリジナルサイズ

崖の岩盤から岩が剥離して「テムジンの湯」を直撃している。シーズン中は熱いので加水しないと入れない。ホースを利用して加水することができる。

計測、クリックでオリジナルサイズORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 湯温度45.6℃、pH6.7、ORP値+1mv。平常時は湯温50℃は超えているので、直前に誰かが加水したか、側壁の砂利から川水が浸透していると思われる。
 
ピラの湯(A)
ピラの湯(A)、クリックでオリジナルサイズ

 切り立った崖下にあるが、ロープを伝って降りることができる。ピラの湯(A)は、崖の中腹の湧出孔から源泉が湧いていて上流側は熱めである。増水時は川水が浸水して調整が難しい。数年前から3槽から2槽に変わっている。周囲は落石が目立ち、しかも蛇の生息地となっていて不気味な景観だ。

計測、クリックでオリジナルサイズORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 湯温度30.7℃(下流側加水)、pH7.1、ORP値-37mv。川水が冠水していてもマイナス値をキープしている。
 
ピラの湯(B)
ピラノ湯(B)、クリックでオリジナルサイズ

 ピラの湯(A)から数メートル上流にある。適温だが湯船の中は汚れているので、それなりの覚悟がいる。
計測、クリックでオリジナルサイズORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 湯温度40.1℃、pH7.3、ORP値-31mv。
マクペカの湯
マクペカの湯、クリックでオリジナルサイズ

 探索難易度が高い野湯。平成9年頃まで湯桁、ポリパスが設置されていたが、現在は湯溜りがあるのみ。湯温は高い。近くに川が流れていないので、湯浴みするのがなかなか難しい。シーズン中は藪蚊がまとわり付く。
計測、クリックでオリジナルサイズORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 湯温度49.0℃、pH7.0、ORP値-88mv。ちなみに、湧出孔は泉温53.7℃、pH6.4、ORP値-154mv。

然別峡野湯群にてORP計測  後篇

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鹿の湯&夫婦の湯、クリックでオリジナルサイズ

 国設然別峡野営場が開設している7月~9月の間は定期的に清掃が行われている。
夫婦の湯(a)
夫婦の湯(a)、クリックでオリジナルサイズ

 鹿の湯の泉源のひとつ。湯温はやや高めだが、この位であれば楽勝だろう。

計測、クリックでオリジナルサイズORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 湯温度45.2℃、pH6.8、ORP値-91mv。
 
夫婦の湯(b)
夫婦の湯(b)、クリックでオリジナルサイズ 

 鹿の湯の泉源のひとつ。湯温は高いので加水しないと入るのは困難である。
計測、クリックでオリジナルサイズORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 湯温度48.4℃、pH6.6、ORP値-175mv。
鹿の湯
鹿の湯、クリックでオリジナルサイズ

 国設然別峡野営場の開設前だったので、湯底には土砂が堆積していた。 
鹿の湯、クリックでオリジナルサイズ湯浴み、クリックでオリジナルサイズ

 鹿の湯は丁度良い湯加減であった。

計測、クリックでオリジナルサイズORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 湯温度40.2℃、pH6.9、ORP値-28mv。

電位−pH図、クリックでオリジナルサイズ
 
 換算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは、テムジンの湯が192mv、ピラの湯(B)が165mv、マクペカの湯が101mv、夫婦の湯(a)が101mv、 夫婦の湯(b)が15mv、 鹿の湯が168mvになる。
 安全性、快適性を考慮すると、夫婦の湯(a)、鹿の湯を推奨したい。

然別川の虹鱒(2013年6月)

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鹿追橋親水施設、クリックでオリジナルサイズ

鹿追橋付近にある親水施設。階段式護岸が有るので水際まで降りることが出来る。落差工付近は消波ブロックが設置されて立ち入りは出来ない。17時15分頃入渓する。

然別川、クリックでオリジナルサイズ

 草むらを掻き分けて上流に向かうと、プールのようなおだやな水の流れに出る。カーブして落差工に出る。大物が潜んでいそうな予感はする。

然別川、クリックでオリジナルサイズ

 少し歩くと再び落差工が見える。 

然別川、クリックでオリジナルサイズ

 落差工の連続で、ポイントは落差工付近となるのだろう。釣趣に欠けるのは否めない。

(June 22、ロッド7.6フィート#4、ラインDT#4、リーダー5X)

計測、クリックでオリジナルサイズエルクヘアカディス#12、クリックでオリジナルサイズ

 18時28分の計測で、水温15.1℃、pH7.5。ヒットフライはエルクヘアカディス#12。

虹鱒、クリックでオリジナルサイズ

 22cm~25cmの虹鱒4尾キャッチ&リリース。18時30分頃から鹿追橋親水施設でライズあり。
虹鱒、クリックでオリジナルサイズ虹鱒、クリックでオリジナルサイズ

 画像は25cmの虹鱒。

然別湖畔温泉「然別湖畔温泉ホテル風水」にてORP計測

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然別湖畔温泉ホテル風水、クリックでオリジナルサイズ

 2013/6/4、然別峡野湯群探索の後で「然別湖畔温泉ホテル風水」に立寄る。

●参考記事
然別湖畔温泉「然別湖畔温泉ホテル風水」立寄り(平成20年1月再湯)

大浴槽、クリックでオリジナルサイズ

 源泉100%掛け流しで塩素系薬剤未使用。
 大浴槽:湯口温度52.4℃、pH6.4、浴槽温度41.8℃、pH6.7 
 

計測、クリックでオリジナルサイズ大浴槽湯口ORP計測、クリックでオリジナルサイズ大浴槽ORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 15時20分頃、ORP計測(湯口はミニボトルで採水し、50℃に下がってから計測)。ORP値は、湯口が-26mv、浴槽が-29mvに収束した。

寝湯、クリックでオリジナルサイズ

 源泉100%掛け流しで塩素系薬剤未使用。
 寝湯:浴槽温度41.3℃、pH7.8

計測、クリックでオリジナルサイズ寝湯ORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 15時30分頃、浴槽のORP計測。ORP値は-47mvに収束した。

露天風呂、クリックでオリジナルサイズ

 源泉100%掛け流しで塩素系薬剤未使用。
 露天風呂:湯口温度52.2℃、pH6.4、浴槽温度42.8℃、pH7.2 
計測、クリックでオリジナルサイズ露天風呂湯口ORP計測、クリックでオリジナルサイズ露天風呂ORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 15時15分頃、ORP計測(湯口はミニボトルで採水し、50℃に下がってから計測)。ORP値は湯口が-32mv、浴槽が-53mvに収束した。湯口はリアルタイムでないせいか、浴槽よりも高めの計測値になっている。

電位−pH図、クリックでオリジナルサイズ

 算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは、大浴槽湯口が163mv、大浴槽が165mv、寝湯が148mv、露天風呂湯口が157mv、露天風呂が140mvになる。いずれも還元系で温泉としての鮮度は良好である。 
 15時30分には、足湯は湯ぬきされていたのでORP計測できず。機会があればチャレンジしてみたい。

美生川の虹鱒(2013年6月)

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西伏美橋付近の美生川、クリックでオリジナルサイズ

 十勝川水系の美生(びせい)川は芽室町で十勝川に合流する。国土地理院地図では、ピパイロ岳に源を発する方をピパイロ川、芽室岳に源を発する方を美生川と表記しているが、ピパイロ川が本流の源流だろうか。昔はアイヌ語のピパイロを美生に当てはめ、美生(ピパイロ)川と呼んでいたという。
 美生川と並行して走る道道55号(清水大樹線)で上美生集落に出て、伏美岳の看板を頼りに伏美仙境方面を目指す。西伏美橋の空き地に車を停め、橋の袂から川辺に入渓したのは15時40分。

国土地理院地図閲覧サービス(ウォッちず)
日高ピパイロ岳、伏美岳

美生川、クリックでオリジナルサイズ

 流量の多い渓流には大石が点在し、開闊な渓相を呈している。

美生川、クリックでオリジナルサイズ

 約200メートル遡行していくと、左岸から名の知れぬ支流が流れ込む。本流は中州で二股に分流している。下流から見て右手の流れはプールのような淵を形成する。雨後でもないのに泥土の浮遊物で水質は濁り、透明度はかなり低い。

美生川、クリックでオリジナルサイズ

 二股に分流する数十メートル先から急流となる。鬱蒼と茂る原生林が川面を覆い、陰鬱な渓相になる。その先は淵となって泥土の濁りはさらに強くなり、渡渉するのが困難で遡行を断念する。西伏美橋から上流約400m区間で、釣果は20cmの虹鱒1尾のみ。入渓者が多く、場荒れしている雰囲気。

伏美湖、クリックでオリジナルサイズ

 芽室町は平成20年(2008)年限りで伏美仙境を閉鎖した。東屋、トイレ、遊歩道の柵を撤去してかつての面影はない。伏美仙境の看板もないので、以前行った記憶を頼りに草薮を掻き分けて伏美湖に降りてみた。昭和25(1950)年から20年余り使われた美生川小水力発電所(西伏美橋付近)上流に設けられた砂防ダムがせき止められた人造湖が伏美湖である。現在の伏美湖は泥土が堆積懸濁していて昔日の面影はない。下流の濁りは砂防ダムからの激流で泥土粒子が拡散したと思われる。平成11(1999)年、上流に灌漑用水の美生ダムが竣工したが、この影響が大きいようだ。しかも、農林水産省所管の農業ダムのうち水利用が低いと判断される30ダムに入っているというから呆れてしまう。
 数十年前には、伏美湖にはビッグクラスの虹鱒が生息し、休憩小屋には60cmオーバーの魚拓が展示されていた。今は釣り場としての魅力もないようだ。
 
芽室めーる(勝毎2008年10月12日の記事)
農林水産省所管の農業用ダムの総点検結果について

美生川、クリックでオリジナルサイズ

 夕方、上美生橋付近に立寄る。この辺りに来ると嘘のように濁りは目立たない。対岸の早瀬目がけて毛鉤を振ると、強いアタリと同時に5Xのティペットが切られてしまった。4Xティペットを微調整で繋ぎ竿を振る。最初に30cmの虹鱒をキャッチ。念の為、画像候補で撮ってから再び早瀬に毛鉤を流す。突然、強烈な衝撃と同時にリール音が鳴り、ラインが下流に一気に飛んでいった。バッキングラインが数メートル出たところで獲物は静止した。急いで、ラインを巻き戻す。岸近くに寄ったところで、再び渓魚は疾走する。ラインが引き出されたり、リールを巻き戻したりを10回ぐらい繰り返したところで、疲れたファイターの一瞬の油断を狙い済まして取り込みに成功した。計測してみると、48cmのビッグファイターでしばしの余韻に浸る。

(June 30、ロッド7.6フィート#4、ラインDT#4、リーダー5X)

計測、クリックでオリジナルサイズエルクヘアカディス#12、クリックでオリジナルサイズ

 18時20分の計測で、水温14.3℃、pH7.4。ヒットフライはエルクヘアカディス#12。

虹鱒、クリックでオリジナルサイズ

 西伏美橋付近で20cmの虹鱒1尾、上美生橋付近で48cmの虹鱒1尾、30cm前後の虹鱒2尾キャッチ&リリース。

虹鱒、クリックでオリジナルサイズ虹鱒、クリックでオリジナルサイズ

 画像は48cmの虹鱒。意外な場所に大物が潜んでいるようだ。

大樹町晩成温泉にてORP計測

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大樹町晩成温泉、クリックでオリジナルサイズ

 2013/7/3、大樹町晩成温泉に立寄る。前指定管理者のコスモス管理サービスが平成24年3月で突然撤退し、6月まで町営で運営した後、同年7月よりヤスダリネンサービスが指定管理者として運営している。前指定管理者のコスモス管理サービスは電気工事を営む勝海電気(大樹町)の関連会社。ちなみに勝海電気の関連会社「鹿追ホットスプリングス」は「かんの温泉」買収で話題になっている。

●参考記事
大樹町晩成温泉「晩成温泉」立寄り(平成20年3月再湯)

大浴槽、クリックでオリジナルサイズ

 大浴槽は、加熱循環ろ過方式で塩素系薬剤使用。
 大浴槽:湯口温度44.0℃、pH7.5、浴槽温度41.6℃、pH7.5

計測、クリックでオリジナルサイズ大浴槽湯口ORP計測、クリックでオリジナルサイズ大浴槽ORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 13時40分頃、大浴槽ORP計測。ORP値は、湯口が450mv、浴槽が322mvに収束した。

小浴槽、クリックでオリジナルサイズ

 小浴槽は、加熱循環ろ過方式で塩素系薬剤使用。
 小浴槽:湯口温度44.0℃、pH8.1、浴槽温度43.7℃、pH8.1

計測、クリックでオリジナルサイズ小浴槽湯口ORP計測、クリックでオリジナルサイズ小浴槽ORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 13時50分頃、小浴槽ORP計測。ORP値は、湯口が460mv、浴槽が432mvに収束した。

電位−pH図、クリックでオリジナルサイズ

 算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは、大浴槽湯口が643mv、大浴槽が504mv、小浴槽湯口が653mv、小浴槽が625mvになる。
 大浴槽、小浴槽いずれも酸化系に属し、温泉としての鮮度は劣化していると考えられる。塩素系薬剤以外にハロゲン族のヨウ素も酸化剤として働いているので、酸化還元電位(ORP)に少なからず影響を与えているのだろう。

 

当縁川(とうべりがわ)のアメマス&ヤマメ(2013年7月)

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商店跡、クリックでオリジナルサイズ鈴木久太郎翁渡道90年記念碑、クリックでオリジナルサイズ鈴木久太郎翁渡道90年記念碑、クリックでオリジナルサイズ

 忠類市街から道道657号(美成忠類停車場線)で国道336号に向かう途中、廃商店が朽ち果てないで残っていた。右手の草叢には鈴木久太郎翁渡道90年記念碑が聳えている。記念碑には、昭和61年8月17日、孫一同とある。鈴木久太郎は新潟県の出身で当縁川の二股地区に移住し、開墾の鍬をおろす。忠類村史にも紹介され、当縁地区選出の村会議員にもなっている。

●参考資料
忠類村史

ふるさと橋、クリックでオリジナルサイズ

 廃商店の空き地に車を停め、15時45分、忠類中当基線に架かるふるさと橋から入渓する。

当縁川、クリックでオリジナルサイズ

 渇水時期とあって水量は少ない。チャラ瀬から時々ピンコサイズのヤマメが掛かる。

当縁川、クリックでオリジナルサイズ

 草叢のよどみからウグイが掛かってうざい。

当縁川、クリックでオリジナルサイズ

 平坦な細い流れの川を遡行していくと、とろ場に出る。護岸側が深い淵になっていて、川魚の棲家になっているようだ。案の定、釣り人の足跡も目立つ。やっと、15cmオーバーのヤマメ1尾と、アメマス数尾の顔を見ることが出来た。

当縁川、クリックでオリジナルサイズ

 約100mほど遡行していくと左岸側が赤茶けた崖になっている。チャラ瀬は岩盤の滑底で、ピンコのヤマメが出る程度で釣趣に乏しい。

当縁川、クリックでオリジナルサイズ

 少し上流を歩いていくと、プール状のゆったりした流れに倒木がアーチ状に川面(かわも)を跨いでいる。大きい魚影が毛鉤を追いかけたがフッキングに至らず。

(June 3、ロッド7.6フィート#4、ラインDT#4、リーダー5X)

計測、クリックでオリジナルサイズビーズニンフ#12、クリックでオリジナルサイズCDCカディス#12、クリックでオリジナルサイズ

 16時21分の計測で、水温16.0℃、pH7.6。ヒットフライはビーズニンフ#12、CDCカディス#12。

アメマス、クリックでオリジナルサイズ

 釣り人が多くてスレているのかドライフライで1尾、他はビーズニンフでヒット。17cm~19cmのアメマス3尾キャッチ&リリース。

アメマス、クリックでオリジナルサイズアメマス、クリックでオリジナルサイズ

 画像は19cmのアメマス。

ヤマメ、クリックでオリジナルサイズ

 エサ釣りでリリースサイズのヤマメを根こそぎ持ち帰るせいか、当縁川で15cmオーバーのヤマメは貴重だ。17cmのヤマメ1尾キャッチ&リリース。

ヤマメ、クリックでオリジナルサイズヤマメ、クリックでオリジナルサイズ

 画像は17cmのヤマメ。

くったり温泉「湯宿くったり温泉レイクイン」にてORP計測

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湯宿くったり温泉レイクイン、クリックでオリジナルサイズ

 2013/7/6、「湯宿くったり温泉レイクイン」に立寄る。2012/5/1より日帰り入浴時間が12時~22時30分に変更。温泉分析表別表は掲示していたが、温泉分析表の掲示はない。

●参考記事
くったり温泉「湯宿くったり温泉レイクイン」立寄り(平成23年4月再湯)

大浴槽、クリックでオリジナルサイズ

 大浴槽は加熱循環ろ過方式で、塩素系薬剤使用。
 湯口(手前側):温度42.0℃、pH7.8、浴槽:温度41.7℃、pH7.8

計測、クリックでオリジナルサイズ大浴槽湯口ORP計測、クリックでオリジナルサイズ大浴槽ORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 14時頃、ORP計測(湯口はミニボトルで採水)。ORP値は、湯口が632mv、浴槽が625mvに収束した。

トムラウシの湯&寝湯、クリックでオリジナルサイズ

 トムラウシの湯(真ん中)、寝湯(左側)は、加熱(トムラウシの湯は、湯張り時加水あり)循環ろ過方式で、塩素系薬剤使用。
 トムラウシの湯浴槽:温度40.5℃、pH8.1
 寝湯:温度41.4℃、pH8.1
計測、クリックでオリジナルサイズトムラウシの湯ORP計測、クリックでオリジナルサイズ計測、クリックでオリジナルサイズ寝湯ORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 13時50分頃、ORP計測。ORP値は、トムラウシの湯が409mv、寝湯が634mvに収束した。

露天風呂、クリックでオリジナルサイズ

 露天風呂は、加熱循環ろ過方式で、塩素系薬剤使用。入湯時、近くの農家で使用している堆肥の臭いが鼻に付く。

計測、クリックでオリジナルサイズ露天風呂湯口ORP計測、クリックでオリジナルサイズ露天風呂ORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 13時55分頃、ORP計測(湯口はミニボトルで採水)。ORP値は、湯口が594mv、寝湯が576mvに収束した。

電位−pH図、クリックでオリジナルサイズ

 算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは、大浴槽湯口が826mv、大浴槽が819mv、トムラウシの湯が604mv、寝湯が829mv、露天風呂湯口が788mv、露天風呂が770mvになる。
 酸化系から酸化分解領域の範囲に属し、温泉としての鮮度は劣化している。塩素系薬剤使用で、酸化分解領域に達するのは稀なケースだが、遊離残留塩素濃度がプール並の高濃度に設定されていると思われる。タンクローリーでトムラウシ温泉から運ばれてきたトムラウシの湯がいくらか低いのは温泉成分の相違によるものだろう。

佐幌川の虹鱒(2013年7月)

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北新得橋、クリックでオリジナルサイズ

17時頃、十勝川水系佐幌川に架かる北新得橋の袂から入渓する。

キャッチ&リリース区間、クリックでオリジナルサイズ

 里見橋から新得大橋の間はキャッチ&リリース区間となっている。

佐幌川、クリックでオリジナルサイズ

 橋の下は淵になっていて、日中はパッとしないが、日没時に虹鱒のライズがある。下流に向かって試し釣りしながら歩いていくと、好ポイントの瀬が連続する。

佐幌川、クリックでオリジナルサイズ

 約150m下っていくと、倒木が川を跨いで渓魚の隠れ場所になっている。

佐幌川、クリックでオリジナルサイズ

 少し先の下流で渓流は大きくカーブし、右岸に護岸が施されている。

羊の群れ、クリックでオリジナルサイズ

 草原でヨークシャーファームで飼われている羊の群れが草を食んでいた。1頭だけ、こちらをじっと凝視している。

佐幌川、クリックでオリジナルサイズ

 瀬から淵に変化し、プール状の流れが続いている。夕闇が近づくにつれて渓魚のライズが沸き起こる。ここで、5尾以上の虹鱒が毛鉤に掛かる。

(July 6、ロッド7.6フィート#4、ラインDT#4、リーダー5X)

計測、クリックでオリジナルサイズパラシュート#12、クリックでオリジナルサイズCDCカディス#12、クリックでオリジナルサイズ

 18時00分の計測で、水温15.8℃、pH7.4。ヒットフライはパラシュート#12、CDCカディス#12。

虹鱒、クリックでオリジナルサイズ

 18cm~28cmの虹鱒10尾オーバー、キャッチ&リリース。アベレージ的には、22cm前後が多いようだ。
 
虹鱒、クリックでオリジナルサイズ虹鱒、クリックでオリジナルサイズ

 画像は28cmサイズの虹鱒。

新得温泉「新得温泉ホテル」立寄り(平成25年7月再湯)

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投じ新得温泉ホテル、クリックでオリジナルサイズ

 国道38号で新得市街に入り、案内看板のところで町道佐幌3号線に入る。佐幌川を渡ってすぐの脇道を右折して道なりに進むと、サホロリバーサイドパークゴルフ場の向かい側に「新得温泉ホテル」が立地する。
 新得温泉の創始者は箕浦(みのうら)庄吉で、当初は箕浦温泉と呼ばれていた。庄吉は明治35(1902)年に幕別より移住。開墾に従事し原始林の中で冷鉱泉を発見する。大正8(1919)年(新得町史の年表では大正7年)に湯治宿を開業するも、災厄に見舞われ昭和3(1928)年に廃業。昭和45(1970)年、庄吉の縁戚者の大多力が新得温泉に改称して温泉宿を復活させた。平成6(1994)年、現在の経営者に代わり、平成15(2003)年に別館が完成し、本館もリニューアルしている。

●参考資料
「新得町百年史」
新得めーる(勝毎2003/5/2記事)
◇日帰り入浴情報
新得町上佐幌西3線16番地、入浴料300円、15時~20時
ロビー、クリックでオリジナルサイズ脱衣所前、クリックでオリジナルサイズ脱衣所、クリックでオリジナルサイズ

 現在、日帰り入浴時間は15時からとなっている。受付で湯銭を払って湯殿に向かう。
◇温泉分析書(脱衣所掲示)
温泉分析書、クリックでオリジナルサイズ

 平成21年11月4日に作成した温泉分析書(螢┘灰縫ス)。泉温:16.2℃(平成21年9月20日、気温:16℃)、湧出量:※ℓ/分(自噴)、pH値:6.6、溶存物質:0.233g/kg、成分総計:0.316g/kg、泉質:単純鉄鉱泉(中性低張性冷鉱泉)(旧泉質名:単純炭酸鉄泉)

 ※湧出量:昭和58年の調査で12ℓ/分。
◇温泉成分に影響を与える項目
・源泉の濃度が非常に濃いため加水している。
・当温泉の源泉が冷泉のため加温している。
・衛生管理のため循環ろ過装置を使用している。
・衛生管理のため塩素系薬剤、さらにイオン消毒処理を使用している。
◇内風呂(男湯)
内風呂、クリックでオリジナルサイズ

 湯の表面に保温ボードが敷いてある。加温した後、獅子湯口からの注湯はなく、溜め湯状態。除菌用に気泡チューブが稼動している。湯色はほとんど無色透明。数枚、保温ボードを外して利用する。

内風呂、クリックでオリジナルサイズ

 上の画像は平成15年5月に撮ったもの。湯色は赤茶色に染まっていた。

湯口、クリックでオリジナルサイズ洗い場、クリックでオリジナルサイズ

 通常は、獅子湯口から注湯して、循環ろ過している。シャワー付カラン5台。シャンプ・石鹸完備。
オゾン気泡、クリックでオリジナルサイズ計測、クリックでオリジナルサイズ
 水で薄めているせいか、ほとんど無色透明となり鉄鉱泉のイメージがない。湯温43.3℃(7/6計測時以下略)、pH7.4を計測。計測時、溜め湯状態。注湯していれば、塩素系薬剤が混入する。オゾン発生装置でチューブから気泡が発生しているが、除菌に常時使用している。何となく水槽に入っているような気分だ。
 
◇ORP計測
浴槽ORP計測、クリックでオリジナルサイズ

 15時頃、浴槽内でORP計測。ORP値は263mvに収束した。

pH-電位図、クリックでオリジナルサイズ

 算式を利用して標準水素電極基準に変換してから電位-pH図を作成。Ehは、浴槽が456mvになる。平衡系に接近した還元系に属しているが、酸化剤のオゾン気泡で温泉としての鮮度は老化しているようだ。塩素系薬剤投入で、酸化系に上昇すると思われる。

芽室川の虹鱒&山女魚(2013年7月)

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芽室川、クリックでオリジナルサイズ

15時30分、十勝川水系芽室川に架かるちとせ橋の袂から入渓する。芽室川中流の橋周辺には大量の缶ビールが捨てられたり、トラクターのタイヤ・肥料袋・農業用ビニールが散乱したりと無残な光景にうんざりするが、ここまでやって来ると大きな不法廃棄物は視界に入らなくなる。

↓国土地理院地図・芽室川
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=142.93544606166&latitude=42.917426229281

芽室川、クリックでオリジナルサイズ

 ちとせ橋近くに落差工があり、18cmの虹鱒が顔を出す。

芽室川、クリックでオリジナルサイズ

 100mほど遡行すると河川敷に渓畔林が繁茂し、小渓流らしい渓相となる。

芽室川、クリックでオリジナルサイズ

 両岸から柳の木が川面に迫り出している。川縁の倒木から虹鱒が数尾ヒットする。

芽室川、クリックでオリジナルサイズ

 しばらく遡行すると、倒木が流れを塞いでいた。河川敷にも倒木が占領している。遠巻きしながら上流を目指す。芽室川の中・下流域と比べると型は小さいが、魚影は濃いようだ。羆の出没エリアなので熊鈴を振りながら進む。

芽室川、クリックでオリジナルサイズ

 ちとせ橋から約500m遡行すると、右岸から支流が流れ込む。瀬から淵となり、今回釣行のハイライトのポイント。虹鱒の溜まり場となっている。山女魚(やまめ)の生息も確認できた。ブユの群れが顔にまとわりついてうざい。携帯蚊取り線香と電池式蚊取りの2台装着していたが、顔面にはあまり効果がないようだ。虫除けネットか虫除けスプレーが必要だろう。

(July 15、ロッド7.6フィート#4、ラインDT#4、リーダー5X)

計測、クリックでオリジナルサイズパラシュート#12、クリックでオリジナルサイズエルクヘアカディス#12、クリックでオリジナルサイズ

 16時55分の計測で、水温16.3℃、pH7.3。ヒットフライは、パラシュート#12、エルクヘアカディス#12。

虹鱒、クリックでオリジナルサイズ

 18cm~23cmの虹鱒10尾オーバーキャッチ&リリース。最頻値のレベルは20cmが多いようだ。

虹鱒、クリックでオリジナルサイズ虹鱒、クリックでオリジナルサイズ

 画像は23cmサイズの虹鱒。

山女魚、クリックでオリジナルサイズ

 21cmの山女魚1尾キャッチ&リリース。数は少ないが山女魚も生息している。

山女魚、クリックでオリジナルサイズ山女魚、クリックでオリジナルサイズ

 画像は21cmサイズの山女魚。

札内川(第二大川橋付近)の虹鱒(2013年7月)

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第二大川橋、クリックでオリジナルサイズ

 第二大川橋は帯広市大正町を流れる十勝川水系札内川に架かっている大橋。第一大川橋は第二大川橋が竣工してから取り壊されたようだ。西側の堤防から入り緑地河川敷に車を停めて18時15分頃、橋の真下から釣り始める。
 対岸にテトラポットが施されていて、時々ビッグサイズが釣れるようだ。日中は釣り人を警戒して姿を見ることはあまりないが、日没時に餌を求めて活性化する。何投か毛鉤を振ってみたが反応がないので、上流のポイントに移動する。


札内川、クリックでオリジナルサイズ

 橋から約150m上流に円形状に湾曲した激流が見える。円形状の流れは今年になって出来たものだろう。

札内川、クリックでオリジナルサイズ

 流れ込みから豪快な激流となる。激流の右岸寄りで淵を形成している。 

(July 19、ロッド7.6フィート#4、ラインDT#4、リーダー4X)

計測、クリックでオリジナルサイズエルクヘアカディス#12、クリックでオリジナルサイズ

 19時の計測で、水温17.7℃、pH7.6。ヒットフライはエルクヘアカディス#12

虹鱒、クリックでオリジナルサイズ

 右岸寄りの流れ込み目掛けて毛鉤を振ると早速、虹鱒が掛かってきた。5尾以上ヒットするが、岸近くの激流のところで毛鉤から外れてしまうものも続出。石で囲った生簀の虹鱒(22cm2尾、25cm1尾)を撮ってから、淵を丹念に探っていく。 

札内川、クリックでオリジナルサイズ

 18時45分頃、ガツンとくる衝撃と同時にリールから一気にラインが下流に持って行かれた。相手は下流に疾走するので、こちらも負けじと追いかける。ある程度リールにラインを巻いたところで、勝負は橋の下流側と判断する。

虹鱒、クリックでオリジナルサイズ
虹鱒、クリックでオリジナルサイズ虹鱒、クリックでオリジナルサイズ

 10分ぐらいやり取りし、相手が疲れたところで取り込みに成功する。計ってみると、47cmの虹鱒。画像に収めてリリース。

虹鱒、クリックでオリジナルサイズ

 生簀の虹鱒をリリースに出かけた後で、橋付近のテトラポットを攻める。19時15分、40cmサイズの虹鱒が岸辺に寄ってきた。フラッシュを焚いて画像に収める。
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